2008年10月14日火曜日

Creative Commons case studies

リリースは結構前なのですがあまり認知されていない気がするので、Creative Commons case studiesについてのブログ書いてみます。

これはCreative Commonsが色々なCC採用事例のケーススタディをまとめたサイトです。

例えばMagnatuneのケース:
基本情報、CCの採用、メディア掲載、CC+の採用についての情報が掲載されています。
Magnatuneとは、CCライセンスを採用した音楽レーベルで、B2Bビジネス(映画・自動車メーカー等に音楽をライセンス)とB2Cビジネス(サイトからのダウンロードは利用者が作者に渡したい金額を払うしくみ)を手がけ、売り上げの50%がアーチストに渡ります。

Magnatune advocates for "Shareable music" -- a distinct forking from
the standard, ‘all rights reserved’ approach, because users are
permitted to — rather than prohibited from — distribute further copies
of the track.


Magnatune は "Shareable music" 音楽の共有を推進しています。

The purpose of making music available in source code is to encourage
derivative works, such as remixes, cover songs and sampling. Source
code also helps users understand the make-up and composition of a work.


そしてリミックス、カバーソング、サンプリングを可能にするためにも「ソースコード公開」を推奨しています。


Jamendo
ケース。JamendoもMagnatune同様CCライセンスの音楽サイトで、広告収入の50%をアーチストに渡しています。よって、アーチストはPV次第で収入が変わります。また、ユーザは好きなアーチストにPaypalでお金を振り込むことができます。この場合は若干の管理費を除いたほぼ100%がアーチストの手に渡ることになります。

Its business model is based on the concept that the wide dissemination
of content across networks leads to popularity and prominence: ‘Be
known and recognized. Spread your music worldwide.’


「認知され、世界中の人に自分の曲を聞いてもらうことが人気・ビジネスモデルへの道」だといいます。


jamendo-revenue-share.png


Artists are encouraged to increase their revenue by:

  • embedding the Jamendo Player featuring their album into blogs and websites;
  • advertising the link to Jamendo on flyers, artists sites etc.;
  • spreading the word about Jamendo: the more popular the site, the greater the hit count and thus the greater the revenue.

11/5/2007時点で5000アルバム・336,000登録アーチストだったのが7/14/2008時点では10,443アルバム62,001アルバムレビュー、370,283アクティブメンバーだそうです。


Donationその他の数値情報も原文を見ると掲載されています。

69,000曲がダウンロード可能だった時点での数値情報としては、22ヶ月間で1,454件の寄付が行われ、合計金額はUS$21,150だったとのこと。

詳細は下記。

count.png


だいたい5ドルか5ユーロを払う人が多く最大が$204。最小が$5(サイトのデフォルト最低金額になっているため)平均は $14.55。


mean1.png


hist.png


企業だけではなく、個人のケースも掲載されています。例えばSF作家のCory Doctorow

"Not only does making my books available for free increase the number of sales that I get, but I also came to understand it artistically as a Science Fiction writer that if I was making work that wasn't intended to be copied, then I was really making contemporary work."


日本のケースもありますが少ないです。Sony eyeVioのケース。もっと増えるといいですね。

その他、GoogleとかNine Inch Nails (The Slip) (Ghost)とかFlickrとかRevverとかA Swarm of AngelsとかLegal Torrentsとか、まあ恐ろしいほどたくさんあります。アメリカとオーストラリアに偏っているので、もっと各国からケースがでるといいですね。


なお、本ケーススタディの情報は Creative Commons Attribution 3.0 License BY Creative Commons です。



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