2008年3月26日水曜日

Chatterous

Thanks for the info> IMorpheus

Chatterousという新しいサービスを使ってみました。

web chatの一種なのですが、特徴としては:

1)インプットとアウトプットがweb/IM/e-mail/SMS等、自由に使える

通常のchatはMSNメッセンジャー、AIM、Gtalk等のIMソフト(もしくはAdium等の統合IMソフト)を使い、
通常のweb chatはwebでインプットしてwebで見ると思うのですが
Chatterousの特徴はwebでもIMでもe-mailでもSMSでも入力ができ
またアウトプットもwebでもIMでもe-mailでもSMSでも得られるので
好きなときに好きなデバイスで会話に参加できます。
(今はIMはGtalkのみですが、他のIMでも使えるようにするそうです)

Like Twitter, Chatterous offers instant chat

2)基本はclosed

アカウントは自由に作れるけれど、個々のチャットルームに入るには
チャットルームのURLとパスワードが必要。

ただし、Dave Winerみたいにパスワードごとサイトに掲載しちゃう人もいるし、
結局はコピペする人も出てくるだろうからオープンにしちゃった方がという気もする。

We're trying Chatterous tonight
Monday, March 10, 2008 by Dave Winer.
http://www.chatterous.com/landing/dave/ 
Passcode: 2chil
What is it? I have no clue. 
I found out about it from this Seattle P-I piece.
Come over and help us figger it out. 

3)アーカイブ

そのチャットルームのURLとパスワードがわかり、そのチャットルームに入れるようになった時点で
そのチャットルームで行われた全ての会話を見ることができる。

historyのところでログが全部残っているし、RSSフィードも出されている。
タイムスタンプ、メンバー名も明記されているので
「いつ」「誰が」「何を言ったか」がトラッキングできるようになっている。

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感想としては、Twitterやらを通常のIMやらを置き換える物にはならないけれど、
テーマをもって半オープンな形で議論するというニッチな用途には適するのではないかと。

カンファレンスを聞きながらしゃべるIRCの代わりとしてとか、
「著作権関連について関心がある人」しばりでチャットルームを開くとか。

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開発しているのは A Thinking Ape Inc.という会社で、設立が2008年1月だからできて3ヶ月、
Chatterous自体も3/8にPublic Alphaローンチということで出来たばかり。

Founderの1人は Kenshi Arasakiさんという方で日本人ぽいお名前なので
多言語対応も早々にされるのでは。

現在はIMやメールからだと日本語も入力できるのですが、webだとスペースキーを押したとたんに
chatメッセージが送られてしまう(><)



2008年3月13日木曜日

マレーシアでの選挙

Genさん、情報ありがとう :)


マレーシアの選挙の件、今日ペナン出身の人と会って話をできたこともあって
改めてブログに書きたいと思います。


マレーシアでは新聞やテレビ等のmain stream mediaには与党の息がかかっており、
野党の話題は殆ど扱われず、長年野党は非常に弱い立場にありました。


ところが今回の選挙(3/8)では、野党がブログやYouTube等のネットを利用して声をあげ、
下院総選挙では野党陣営が222議席中82議席を獲得し、勢力を拡大。
同時に行われた州議会選でも、野党が13州のうち5州を押さえました。
(マレーシア総選挙で与党連合が安定多数失う、首相は続投の意向)




Malaysia opposition win shows power of cyberspace

KUALA LUMPUR (Reuters) - Malaysia's weak opposition was up
against a hostile mainstream media and restrictive campaign rules, but
it can chalk up much of its stunning success in Saturday's election to
the power of cyberspace
.


Voters exasperated with the unvarnished support of the mainstream media
for the ruling National Front furiously clicked on YouTube and posted
comments with popular bloggers about tales of sex, lies and videotapes
in the run-up to Saturday's election.

最も顕著だったペナンでは、与党連合は13議席中11の議席を失い、
州では40年続いた与党支配に終わりを告げ、40議席中29議席を失いました。

The swing that caught everyone by surprise

 The Barisan loss in Penang was devastating. The once invincible coalition had lost 11 of the 13 parliamentary seats it contested. At the state level, it lost 29 out of a total of 40 seats.



It was a sudden and stunning end to almost 40 years of Barisan rule in this state.


ブログとYouTubeのおかげっておおげさなんじゃない?と思った方。

日本語で2/22(選挙前)のこの記事を見て頂ければ、状況がわかります。

マレーシア政府、野党支援ブロガーに警告


3月8日に総選挙を控えたマレーシアで、同国政府はインターネット上のブログで野党に好意的な書き込みを行っているブロガーらを非難し、今後も書き込みを監視していくと警告した。


報道によると、アザリナ・オスマン(Azalina Othman)青年スポーツ相は、こうしたブログの書き込みは内務省が主要メディアしか監視していないとみた野党がメッセージ発信に利用しているものだとして、このようなブロガーは「腰抜けで与党にとって不愉快な存在だ」と非難した。


 

マレーシア政府は以前からブロガーに対し、状況によっては国内治安法に基づき裁判なしで拘束すると警告している。


 

マレーシアの主要紙やテレビ局のほとんどが与党系の選挙関連報道で独占され、野党の活動が取り上げられることはほとんどない。


 その他の主要メディアでも検閲が厳しいことから、ブログやSMS(ショートメッセージサービス)、動画投稿サイトユーチューブ(YouTube)などが野党の選挙活動の拠りどころだ。野党は、こうしたインターネットサービスを活用し、若者や知識層、都市部の有権者などに向けてメッセージを積極的に発信している。


<ブロガー>

Jeff Ooi は元コピーライターで有名なブログ "Screenshots" を運営するブロガー。
中国系の野党DAPに、DAPの "e-campaign"のリーダーに任命され、
勝利に導くとともに自らもペナンで議席を獲得。ロイター記事より引用

Government backers doubt whether bloggers turned opposition
politicians could make their presence felt. "Beyond the major cities
like Kuala Lumpur and Penang, there's not much the bloggers can really
hope to accomplish," says Mohamad Norza Zakaria, a leader in Prime
Minister Abdullah Ahmad Badawi's UMNO party ( www.umno-online.com )


The Chinese-backed DAP, by contrast, appointed blogger Ooi to head the party's "e-campaign."


彼の3/8のブログ記事は:

Tsunami

Makkal sakti! It's a TSUNAMI result for Penang.

Stay calm. No victory parade. Don't give any party the reason to declare an emergency.

Stay calm. Stay cool. Stay home.

MORE!


「みんな、落ち着け。勝利バレードなし。非常事態宣言を出す理由を作っちゃダメだ。
 落ち着いて、家から出るな。」


3/10のブログ記事

FILES

Can anyone advise what new governments in Kedah, Perak and Selangor
are doing during the leadership transition. What are the measures to
prevent the incumbent menteris besar from removing files from their
closet before they leave office.

I particularly don't trust Khir Toyo after seeing what he did to governance in Selangor in the last four years.


ブログで読者にこんなことを聞いてる。。。。
「どうすれば与党の人たちがオフィスを去る時にクローゼットから書類を持ち去ることを防げると思う?」


Elizabeth Wong は人権関連アクティビストで政治コンサルタントでブロガー。Selangorで議席を獲得。

Nik Nazmi Nik Ahmadも、当選したブロガーで最新の記事だけ英語で読める。→Reflecting on 8 March 2008

<YouTube>

汚職/民族問題/セックススキャンダル等、色々なことがYouTubeで暴露されました。

与党のBadruddin bin Amiruldinが「マレーシアはイスラム教国だ。嫌なら出て行け」
"Malaysia is an Islamic state,You don't like it, you get out of Malaysia!"と叫んでいる映像を流され、
マレーシアはイスラム教徒が多いとはいえ中国人やインド人などが1/3をしめるため、
彼らの反感を買ったそうです。

また、1月にhealth ministerがYouTubeにアップされた映像によるセックススキャンダルで辞任。

残念ながら落選しましたが、89歳の資金の乏しいおばあさんが
Facebookのプロフィールを作り、ブログを書き、選挙運動
を行ったという話も。ロイター記事より引用


Even a barely literate 89-year-old grandmother running for parliament with little money and only a bicycle to get around on, hopped the cyberspace bandwagon with a Facebook profile and her own blog, courtesy of some Internet savvy supporters. Mamin Yusuf, however, lost. It wasn't clear how many of her potential voters were hooked up to the Internet in northeastern Terengganu.




2008年3月5日水曜日

Zooomr

Zooomrという写真共有コミュニケーションサービスの創業者
Kristopher Tateさんが2007年10月のBlog Dinnerに参加してくれたので
インタビューさせて頂いたのですが、
バタバタしていてビデオ蔵に入れてしまっておりました。。。

better late than neverでアップさせて頂きました。
Sorry for the delay, Kristopher :(

皆さんFlickrのような写真共有やTwitterのような
リアルタイムコミュニケーションサービスを使っていると思いますが、
ZooomrはKristopherが経験した色々な「不便利」を解消する為に
たくさんの工夫がこらされています。

Kristopher自身も面白い。

4歳でプログラミングを開始し、2007年10月現在19歳。
このサービスは1人で立ち上げ、1人でプログラミング、
マーケティングその他を行っているという。
(今は人が増えてるみたいですね>zooomr.com)

詳細についてはインタビューをご覧下さい :)
(ビデオは英語です。。。すみません)


Interview with Kristopher Tate



2008年3月4日火曜日

放射線を食べる菌


チェルノブイリで放射線を食べる菌が見つかる


史上最悪の原子力発電所事故を起こしたチェルノブイリで凄いものが見つかった。なんと有害な放射線を食べて成長する菌が生まれていた。

実験では回収した菌に日光の代わりに、有害な放射線を与えた。すると菌たちは驚くことにこれらを吸収し、成長していった。


放射線を食べちゃう菌。。。壮絶!

バージニア工科大学の学生、画期的な「重力電灯」を発明

バージニア工科大学の学生、クレイ・ムールトン(Clay Moulton)さんが地球の重力を利用して発電した電力で電灯を燈すという究極のエコエネルギーを利用したフロア・ランプを発明し、ニューヨーク市で開催されたのグリーン・ガジェット・コンファレンスのコンテストで準優勝を取るという快挙を果たした。

重力で発電するとはすばらしい!超エコ。

すごいと思った発見/発明メモ。



2008年3月1日土曜日

CC+

先日ある企業さんとCC+の話をしていたのですが
さきほどCC+について書かれた日本語のサイトが殆どないことに気づきまして
ちょっと書いてみることにしようと思います。

なお、そもそもクリエイティブコモンズを知らない方は
まずは以前書いたこちらの記事をご覧下さい。


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CC+とは:概要

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CC+とは、ライセンスではありません。

Creative Commons ライセンス + 他のライセンスを規定できるようにする仕組みのことです。


Image:Cc-by-nc-3.0-88x31.png + Image:Commercial-license-button.png


例えば、Creative Commons Attribution Non commercial (クリエイティブコモンズ 表示•非営利)ライセンスの
コンテンツがあって、私が営利目的で使いたいと思った場合:

CC+がない場合はあきらめて営利目的OKの物を探すか
もしくは個別交渉を行う為に著作権者の連絡先を探してコンタクトを取るということが必要でした。


現実問題、例えばFlickrに写真をCC-非営利ライセンスでアップしていると、
営利目的の××で使いたいんだけどという話がちらほら入ってくるという人も多いようです。


Creative Commonsライセンスはexclusiveな物ではないので、
「Creative Commons Non commercialで公開しているけれど、
個別に有償で提供するので営利目的で使っていいよ」という契約を交わすことは可能です。


ただし、そこには使いたい人がコンタクト先を探して、連絡をして、条件を交渉して。。。
と労力というコストがかかってしまいます。著作権者も利用者も大変。
しかも1個や2個使いたい程度なら個別交渉も不可能ではないでしょうが、
企業で複数使いたいと思ったら、とても大変になってしまいます。


そこで、CC+が誕生しました。

Image:Cc-by-nc-3.0-88x31.png + Image:Commercial-license-button.png

上記の例の場合、基本的にはCC-BY-NCライセンス(著作権者の名前を表記し、非営利目的のみ利用可能)
にのっとって使って頂く。(CC-BY-NCライセンスの規定にリンク)


Image:Cc-by-nc-3.0-88x31.png 


それを逸脱する場合(営利目的で使いたい、表示なしで使いたい等々)
は、個別条件に則る。(個別条件を記載した規定にリンク)


Image:Commercial-license-button.png




CC+ はコンテンツを共有するSharing economyを促進しつつ、
著作権者と利用者がビジネス的な利用も簡単にできるように促進するためのアーキテクチャです。

CC+の解説映像を下記からご覧下さい。


CC+



CC+は昨年12/15のCreative Commons5周年パーティでLawrence Lessig氏により公表されました。
そのときのLessig氏の講演映像です。



Lawrence Lessig's speech at Creative Commons 5th anniversary





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CC+:事例


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シンプルなCC+ インプリメンテーション事例


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My Book by Jon Phillips is licensed under a

<a rel="license" href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc/3.0/">Creative Commons
Attribution Non-Commercial 3.0 License.

Permissions beyond the scope of this license may be available at
<a xmlns:cc="http://creativecommons.org/ns#" rel="cc:morePermissions"
href="http://somecompany.com/revenue_sharing_agreement">somecompany.com.
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上の段:ライセンスはCreative Commons Attribution Non-Commercial 3.0ということ。
下の段:CCライセンスを逸脱する許諾については、下記を参照してくださいということ。
http://somecompany.com/revenue_sharing_agreement
このURLや内容は任意の物です。



CC+ を採用したサイト/企業の事例

Jamendo

Magnatune





CC+によって、色々なビジネスの可能性が広がればいいなと思います。

※上記は最もシンプルな部分しか書いていません。
CC+についての情報はテクニカルな情報等も含めてこちらに詳しくアップされていますので、
興味がある方はご参照ください。

※なお、私はCreative Commonsの中の人ではありません。。。:P