2010年2月3日水曜日

Japan Venture Award 2010記念シンポジウムれぽ-1


本日、Japan Venture Award 2010記念シンポジウムに参加してきました。




以下は宋文洲さんの講演「ニッポンを元気にするベンチャースピリット 」のれぽです。

ベンチャーは、1)法律を守る。2)他人に迷惑をかけない。
この2点を守る以外は自由にやるべき


さっき話してたテレビ局の人がうちの会社が三木谷さんに買ってもらった方がよかったのではとか言ってた。
日本はこんなでいいのか?

日本は好きだけど、この国はもっと困った方がいい。

日本ではよく「血税を使って」という言葉を聞くが、
そういうことを言っている人に限ってそんなに税金を払っていない。
自分は多額の税金を払っていたが、そんなことは言わない。
税金に頼るな、政治家に頼るな、ベンチャーキャピタルに頼るな。

ベンチャーキャピタルに「お金を入れさせてください」と言われるような会社になれ。
ベンチャーキャピタルはベンチャーを育てようなんて考えていない。
小さく入れて、楽して大きな金額になって戻ってきてほしいと思っている。
そんなベンチャーキャピタルに頼るな。

自力で事業を成功させ、利益を上げて、更に投資をするのだ。
VCにお金を入れてもらってベンツに乗るなんて言語道断。
ビルゲイツも最初は100万ドルぐらいVCを入れたが、そのお金は使っていない。

自分もVCのお金を入れたことはあるが、それは人脈のため。
日本では野村証券等の証券会社とつきあわないといけないから。

今の日本人は公務員と結婚したいという人が多いらしい。どうかしてる。
昔の中国人は軍隊か公務員と結婚したいという人が多かったがそれみたい。

日本はベンチャースピリットがないと言われているが、
問題はベンチャー自体ではなく、「ベンチャーが育たない社会」の方。

政治家のせいにするな。
日本の政府は実は甘い。
日本と中国は今GDPが同じくらいだが、中国の税収は日本の倍ぐらい。
中国の税収は90兆円。
日本は45兆円で予算を組んで、それすら集められずに34兆円ぐらいじゃないか。
「血税を使って」とか言うな。

日本は何もやらないで批判する人が得をする国。

「中国は格差社会ですが大丈夫ですか」とよく聞かれるが、中国の心配をしている余裕なんて本当はないはず。
そもそも格差は必要。格差があるから中国は活性化している。
北京でもどんどんビジネスが生まれ、どんどんつぶれてどんどん新しい会社が出てくる。
彼らはベンチャーキャピタルのお金なんて入れていない。
自己資金か、親戚のお金ぐらい。
失敗して、立ち上がって、次を目指す。

ベンチャーは成長力の源泉だが、ベンチャーというのは失敗の物語でもある。
ベンチャーの9割は失敗する。
失敗した人に優しくない社会ではだめだ。

日本はベンチャーに厳しいムードがある。
だが、マスコミのせいにするな。政治のせいにもするな。教育のせいにもするな。
こうなったのは自分も含めた社会全体の責任であると自覚せよ。


竹中平蔵さんについて、色々意見はあると思うが
彼は日本の復活に貢献したと思う。
何もしないよりは何かをして失敗すべきなのだ。
だが、テレビ局のオーナーは今「竹中をテレビに出すな」と言っている。

格差というのは時間と、人間の能力の差という二点から来る。
日本には格差がもっとあった方がいい。
若者が公務員を彼氏にしたいなんて終わってる。
格差は多様な価値観の元では必ず生まれる物なのだ。

失敗を許すこと。
格差を許すこと。
妬みはだめ。

日本人以外ももちろん妬みはあるが、妬みのあり方が異なる。

日本では農地を自由に購入できないが、それを工夫して購入して

農業を始めようとした人がいたが、その人は「汚い」と言われていた。


日本だと、成功者を見ると、やきもちを焼き、妬む。
そして同様のことをやろうとはしない。
中国では、成功者を見ると、やきもちを焼き、妬み、
そして自分も同様のことをやって成功しようとするのだ。







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