2008年3月1日土曜日

CC+

先日ある企業さんとCC+の話をしていたのですが
さきほどCC+について書かれた日本語のサイトが殆どないことに気づきまして
ちょっと書いてみることにしようと思います。

なお、そもそもクリエイティブコモンズを知らない方は
まずは以前書いたこちらの記事をご覧下さい。


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CC+とは:概要

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CC+とは、ライセンスではありません。

Creative Commons ライセンス + 他のライセンスを規定できるようにする仕組みのことです。


Image:Cc-by-nc-3.0-88x31.png + Image:Commercial-license-button.png


例えば、Creative Commons Attribution Non commercial (クリエイティブコモンズ 表示•非営利)ライセンスの
コンテンツがあって、私が営利目的で使いたいと思った場合:

CC+がない場合はあきらめて営利目的OKの物を探すか
もしくは個別交渉を行う為に著作権者の連絡先を探してコンタクトを取るということが必要でした。


現実問題、例えばFlickrに写真をCC-非営利ライセンスでアップしていると、
営利目的の××で使いたいんだけどという話がちらほら入ってくるという人も多いようです。


Creative Commonsライセンスはexclusiveな物ではないので、
「Creative Commons Non commercialで公開しているけれど、
個別に有償で提供するので営利目的で使っていいよ」という契約を交わすことは可能です。


ただし、そこには使いたい人がコンタクト先を探して、連絡をして、条件を交渉して。。。
と労力というコストがかかってしまいます。著作権者も利用者も大変。
しかも1個や2個使いたい程度なら個別交渉も不可能ではないでしょうが、
企業で複数使いたいと思ったら、とても大変になってしまいます。


そこで、CC+が誕生しました。

Image:Cc-by-nc-3.0-88x31.png + Image:Commercial-license-button.png

上記の例の場合、基本的にはCC-BY-NCライセンス(著作権者の名前を表記し、非営利目的のみ利用可能)
にのっとって使って頂く。(CC-BY-NCライセンスの規定にリンク)


Image:Cc-by-nc-3.0-88x31.png 


それを逸脱する場合(営利目的で使いたい、表示なしで使いたい等々)
は、個別条件に則る。(個別条件を記載した規定にリンク)


Image:Commercial-license-button.png




CC+ はコンテンツを共有するSharing economyを促進しつつ、
著作権者と利用者がビジネス的な利用も簡単にできるように促進するためのアーキテクチャです。

CC+の解説映像を下記からご覧下さい。


CC+



CC+は昨年12/15のCreative Commons5周年パーティでLawrence Lessig氏により公表されました。
そのときのLessig氏の講演映像です。



Lawrence Lessig's speech at Creative Commons 5th anniversary





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CC+:事例


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シンプルなCC+ インプリメンテーション事例


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My Book by Jon Phillips is licensed under a

<a rel="license" href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc/3.0/">Creative Commons
Attribution Non-Commercial 3.0 License.

Permissions beyond the scope of this license may be available at
<a xmlns:cc="http://creativecommons.org/ns#" rel="cc:morePermissions"
href="http://somecompany.com/revenue_sharing_agreement">somecompany.com.
----------------------------------------------------------------------


上の段:ライセンスはCreative Commons Attribution Non-Commercial 3.0ということ。
下の段:CCライセンスを逸脱する許諾については、下記を参照してくださいということ。
http://somecompany.com/revenue_sharing_agreement
このURLや内容は任意の物です。



CC+ を採用したサイト/企業の事例

Jamendo

Magnatune





CC+によって、色々なビジネスの可能性が広がればいいなと思います。

※上記は最もシンプルな部分しか書いていません。
CC+についての情報はテクニカルな情報等も含めてこちらに詳しくアップされていますので、
興味がある方はご参照ください。

※なお、私はCreative Commonsの中の人ではありません。。。:P


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