One Laptop Per Child (OLPC)とは、MITのニコラス・ネグロポンテを中心とし、発展途上国の子供達に100ドルPCと呼ばれるノートパソコン(XO)を配布し、全ての子供達に教育の機会を与えようというNPO。
以前は発展途上国の政府が契約し、その国の子供達に配布するという形態をとっていましたが、昨年開催したGive One Get One(G1G1)プログラムの成功により、改めて399ドル払えば一台を発展途上国の子供に寄付し、一台を自分のために購入することができるという「G1G1プログラム」が開始しました。もちろん自分はいらないという方は199ドルで発展途上国の子供に寄付するという「寄付プログラム」もあります。上記2つのプログラムでは、どこの誰にパソコンが渡るかわからないのですが、100台以上を寄付する場合に適用される、どの学校にパソコンを寄付するかを指定できる「Change the World」というプログラムもあります。この場合は最貧50カ国もしくはOLPC契約国の場合は一台219ドル、それ以外の国の場合は一台259ドルとなります。
私も個人的にOLPCを応援しています (^^)/
ところでOLPCで最近話題を集めたのはこちらの広告。
故John Lennonさんの声を、オノ・ヨーコさんの許可を得て、デジタル処理でリップシンクさせてCMに使い、
John Lennonがメッセージを言っているように見せる、というもの。ちなみにこの声は無料での提供となっています。
What Mr. Lennon says, thanks to digital production, is: "Imagine every child, no matter where in the world they were, could access a universe of knowledge. They would have a chance to learn, to dream, to achieve anything they want. I tried to do it through my music, but now you can do it in a very different way. You can give a child a laptop, and more than imagine, you can change the world."
「想像してごらん。世界中の全ての子供がどこに住んでいても知識を得ることができるということを。彼らは学び、夢を見て、ほしい物を手に入れることができるというチャンスをつかむことができるようになる。僕は音楽を通じてそれをやろうと思ったけれど、今皆さんは違うやり方でできる。そして、想像するだけではなく、本当に子供達にラップトップをプレゼントして、世界を変えることができるんだ。」
日本でも故人が出演するCMは多く存在します。オードリーヘップバーンさんとか、本田美奈子さんとか。
ただ、デジタル技術の発展によって、よりリアルに、あたかも本人が言ったように見えるというのが
今回の広告の特徴で、だからこそそのモラリティについて議論がまきおこっているのでしょう。
オードリーの写真に広告テキストを載せているのと
ジョンの口が動いて、彼の声でメッセージが発せられるのではインパクトが相当違います。
今回は、オノ・ヨーコさんの許可を得ているわけですし
本当にJohnが生きていたら恐らくOLPCをサポートしたであろうと思われるということでよいケースだと思いますが
今後こういった広告が増えていったときにどこまでが許容範囲なのか。どこまで行ってしまうのか。
踏み越えてはいけない「一線」はどこにあるのでしょうね。
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