<前段:TEDについて>
皆さんは、TEDというカンファレンスをご存知でしょうか?
1984年に始まったカンファレンスで、
参加者およびスピーカーの質が非常に高いことで有名です。
TEDはTechnology, Entertainment, Designの略です。
TEDはinvitation onlyなので招待されないと入れない。
かつ、参加費用が6,000ドル(約60万円)と非常に高額なので、
本当に選ばれた人しか入れない会合です。
(ただし、60万円もないけれど非常に面白いことをやっている人向けのfellowshipもあるようです。)
昨年までは毎年モントレーで開催されていましたが参加者が1300人という大人数に増えてしまったので
2009年のTEDは2/4-7にLong Beachに場所を移して開催するとのことです。
TEDでは、カンファレンスで行われたスピーチをネットで公開しています。
非常に素晴らしい、かつバラエティに富んだスピーチ映像ばかりなので、
まだ見たことがない方は是非見てみることをお勧めします。
脳学者、作曲家、IT起業家、etc etc。。。非常に幅広いジャンルのスピーチがあります。
今週公開された最新の映像には、Al Goreのスピーチとかもありました。
さて、この TED conference では TED Prize というprizeがあります。
TED に集まったリソース、アイディア、インスピレーションを活用し、
世の中のためになることをやろう!というprizeです。
受賞者は1人あたり10万ドル(約1000万円)もらうことができ、かつ
「 The real prize is that they are granted a WISH. 夢を叶えることができる」のです。
皆さんは、世の中で一つだけ夢が叶えられるとしたら、
世界トップレベルの学者さん、社長さん、政治家、音楽家等色々な人的リソースが協力してくれ、
そしてAMD, Sun Microsystems, AvenueA/Razorfish, Hot Studio, Nokia, IDEO,
Kleiner Perkins, @radicalmedia, Adobe, Photosynth等の企業が
実現に向けてスポンサーしてくれると言われたらどういう夢を語りますか?
自分1人でできるようなことではなく、不可能だと思われているようなことを語ると思います。
世界平和、貧困根絶、環境破壊を止めたい、等々。
2008年の TED prize 受賞者は Karen Armstrong、Dave Eggers、Neil Turok の3人。
Karen Armstrong’s Wish
“I wish that you would help with the creation, launch and
propagation of a Charter for Compassion, crafted by a group of leading
inspirational thinkers from the three Abrahamic traditions of Judaism,
Christianity and Islam and based on the fundamental principles of
universal justice and respect.”
Dave Eggers’ Wish
“I wish that you — you personally and every creative individual
and organization you know — will find a way to directly engage with a
public school in your area, and that you’ll then tell the story of how
you got involved, so that within a year we have 1,000 examples of
innovative public-private partnerships.”
Neil Turok's Wish
“My wish is that you help us unlock and nurture scientific
talent across Africa, so that within our lifetimes we are celebrating
an African Einstein.”
上記のwishに貢献できることがあれば、誰でも参加することができます。
2007年の TED Prize winner には Bill Clinton も入っています。
ルワンダの未来に貢献したい。という望みです。
過去の winner については、進捗が書かれています。
例えばBill Clintonの場合は誰がルワンダを視察に行ったとか、どの企業がどのような支援を始めたとか、
実際に「動いて」いることが見られます。
こちらのページの左側から、過去の受賞者の情報を見ることができます。
さて、やっと本論に入ります。
<本論:Pangea Dayについて>
Pangea Dayとは何かというと、映像を通じて世界の相互理解を深めようというプロジェクト。
現在の世界では国境や紛争などがたくさんあり、「差」が注目されるけれど
各国で「共通」な物もたくさんあるはず。
映像を通じて、お互いの姿をみて、理解し合おうというのがこのPangea プロジェクトです。
The Pangea Day は2008年5月10日の18:00 GMT
に始まります。
Cairo, Kigali, London, Los Angeles,
Mumbai, Rio de Janeiro はライブプログラムが開催され、
映像、音楽、スピーチなどが行われ、7カ国語の翻訳つきで全てがインターネット、テレビ、携帯電話等で
世界中の人に見られるように、ブロードキャストされます。
国際映像コンテストで、100カ国/2,500本の応募の中から選ばれた
24本の短編映画が上映され、また5月10日以降もコミュニティ活動を通じでPangea Dayは続いていきます。
この「Pangea Day」は、前段で説明した TED Prize の2006年の受賞者、Jehane Noujaim 氏の「願い」でした。
彼女の願いは「to create a day in which the world came together through film.
映像を通じて世界が一体になる1日を作ること」
Jehane Noujaimの2006年のスピーチはこちら。
このスピーチで、彼女はTED Prizeに輝いたのでした。
下記がPangea Dayについての動画。
下記が2008年のPangea Dayの告知動画。
戦車の中には「人」がいるんです。
さて、このPangea Day,2008年5月10日の18:00 GMT
ということは
日本時間では5月11日の午前3時となります(><)
ライブイベントは4時間ですから、午前3時から7時、とまあよっぴいた状態にはなりますが
日本でもいくつかイベントが準備されているようです。参加したい場合はこちらから。
なお、このPangea Dayの一環である国の人が、他の国の国歌を歌ってその映像をアップする。。。という
Anthem プロジェクトが始まっています。
日本人はトルコの国歌を歌う。
(ワタクシ的には生まれた国と育った国のコラボでございます。)
ケニア人はインドの国歌を歌う。
フランス人はアメリカの国歌を歌う。
(下記は短いバージョン。フルバージョンはこちら)
オーストラリア人はレバノンの国歌を歌う。
憂いてないで、動こう。
自分には、自分ができることしか、できないのだから。
Pangea DayについてのWiredの記事
[this is good] This theme is simply matchless :), very much it is pleasant to me)))
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